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【文教大学付属中学校・高等学校】生徒が主役となって学校を創る!主体性を育む学校行事と未来につながる探究教育

ミライ教育Watching2026(取材・記事:ミライクリエ)

文教大学付属中学校・高等学校ホームページ

建学の精神「人間愛」を大切にしながら、生徒一人ひとりの可能性を広げる教育に取り組む文教大学付属中学校・高等学校。特に注目したいのは、生徒が自ら考え、仲間と協力しながら行動する「主体性」を育む教育です。

体育祭、文化祭、合唱コンクールという3つの大きな学校行事に加え、独自の教育プログラムである「GCP(グローバルコンピテンスプログラム)」と「CC(クリエイティブチャレンジ)」を展開。学校生活のさまざまな場面に、生徒が自分の力で挑戦し、成長できる機会が用意されています。

今回は、同校の入試広報部長である千葉悟先生へのインタビューをもとに、その教育の魅力をご紹介します。

文教大学付属中学校・高等学校とは

「人間愛」を土台に、未来を切り拓く力を育てる

東京都品川区旗の台にある文教大学付属中学校・高等学校。建学の精神である「人間愛」を教育の原点に据え、「世界標準の社会貢献ができる人物」の育成を目指しています。そのために重視しているのが、知識や学力だけでは測ることのできない、生徒の内面的な成長です。同校では「文教ユニバーサルコンピテンシー」として、発見力、思考力、行動力、探究力、表現力という5つの力を掲げ、学校生活全体を通じて育成しています。

千葉先生は、近年の学校の変化について次のように語ります。「これまでもGCPやCC、学内塾の文教ステーションなど、さまざまな取り組みを行ってきました。今は、それぞれの教育活動がどのような成長につながるのかを、より明確に伝えられるようになってきました」

特色ある教育プログラムを個別に実施するのではなく、一つひとつの経験が結びつき、生徒の成長につながっていくことが同校の強みです。自分の興味や可能性を発見し、仲間と協力して考え、実際に行動してみる。その経験を繰り返すことで、自分の将来を主体的に切り拓く力を育んでいます。

生徒の主体性を育てる学校行事

体育祭で育むリーダーシップと協働する力

代表的な行事の一つが体育祭。企画や準備、当日の運営まで、生徒たちが中心となって取り組みます。教員は必要な場面で支える立場に徹し、生徒自身の考えや行動を尊重しています。

体育祭では、競技に参加するだけでなく、仲間の意見をまとめたり、役割を分担したり、計画どおりに進まない場面で解決策を考えたりする経験が生まれます。

「学校行事は、生徒会や実行委員を中心に、生徒たちが主体となって企画・運営しています。予行練習では思うように進まないこともありますが、生徒たち自身が話し合いを重ね、課題を一つひとつ改善しながら、本番を成功させていきます。こうした経験が、生徒たちの大きな成長につながっているのです」と千葉先生。

自分たちで考え、協力し、一つの目標を達成する。その積み重ねが、リーダーシップや協働する力、そして自信を育てています。

文化祭「白蓉祭」は生徒たちの挑戦の舞台

毎年9月に開催される文化祭「白蓉祭」も、生徒たちの主体性が発揮される大切な機会です。企画内容や展示、発表、運営方法などを生徒たちが考え、自分たちの手で文化祭を創り上げていきます。

特に印象的なのは、生徒の提案によって文化祭の運営そのものが変化してきたことです。

「2日間だけでは足りないという生徒たちの声から、片付けや閉祭式の日を設けました。さらに、お客様を迎える前に自分たちで練習したいという提案があり、プレオープンも行うようになりました」と千葉先生は説明します。生徒たちが課題を見つけ、改善策を提案し、学校がその声を受け止める。文化祭は単なる発表の場ではなく、学校生活をより良くするために自ら働きかける経験の場にもなっています。

こうした経験は生徒会活動にも広がっています。千葉先生によると、生徒会役員の定員10名に対して20名が立候補するなど、学校づくりに積極的に関わろうとする生徒が増えているそうです。「自分たちの学校は、自分たちで変えられる」。その実感が、次の挑戦への意欲を生み出しています。

合唱コンクールで学ぶ、仲間と創り上げる喜び

合唱コンクールも、体育祭や文化祭と並ぶ生徒主体の大きな行事です。合唱は、一人の力だけでは完成しません。クラス全員が同じ目標に向かい、互いの声に耳を傾け、協力することが求められます。

しかし、準備がいつも順調に進むわけではありません。練習への取り組み方に温度差が生まれたり、意見が食い違ったりすることもあります。千葉先生は、こうした過程こそが成長につながると考えています。「練習なのに集まってくれない、意見が合わないといったこともあります。それでも、生徒たちは互いに切磋琢磨しながら成長していきます」大切なのは、教員がすぐに答えを与えるのではなく、生徒たちが自ら話し合い、課題を乗り越えることです。仲間と力を合わせて一つの合唱を完成させた経験は、達成感だけでなく、他者を理解する力や責任感、自分たちで物事を進める自信につながります。

3つの学校行事に共通しているのは、生徒自身が考え、行動し、挑戦すること。 教室の授業だけでは得られない学びが、文教生の成長を支えています。

GCP(グローバルコンピテンスプログラム)

英語を「学ぶ」から、英語で「考え、伝える」へ

同校の特色ある教育プログラムの一つが、GCP(グローバルコンピテンスプログラム)です。中学1年生から高校1年生までの4年間、週1回の必修授業として実施しています。

GCPの特徴は、単に英語力を高めることを目的としていない点です。英語をコミュニケーションの道具として使いながら、世界のさまざまな課題について考え、自分の意見を伝える力を育てています。

「英語を学ぶ授業ではなく、英語を使ってさまざまなことを学ぶ授業です」と千葉先生。

授業では外国人講師と日本人教員が連携し、グループワークや調査活動、発表などを取り入れています。例えば、中学1年生では、世界各国の挨拶を調べたり、ゲームを通じて英語でやり取りしたりと、楽しみながら異文化への関心を広げます。学年が進むとSDGsや世界平和などの社会的なテーマにも取り組み、高校1年生では将来の夢や自分の生き方について、英語を使って考え、発信します。

英語が得意な生徒も、これから学び始める生徒も、それぞれの段階に応じて参加できるよう工夫されていることも特徴です。

こうした学習を通して育むのは、語学力だけではありません。異なる価値観を理解する力、自分の考えを表現する力、仲間と協力して課題に取り組む力など、これからの社会で求められる幅広い能力です。

CC(クリエイティブチャレンジ)

興味・関心を社会貢献につなげる探究活動

GCPとともに、同校の教育を支える大きな柱がCC(クリエイティブチャレンジ)です。中学1・2年生では、校外学習などを通して情報収集や協働的な活動の基礎を学び、中学3年生から高校2年生では、本格的な探究活動に取り組みます。

特徴は、「社会貢献」を共通テーマに、生徒自身が興味・関心のある課題を設定することです。中学3年生から高校2年生までの3学年が、学年の枠を越えてグループをつくり、体育、芸術、外国語、自然科学など、それぞれが関心のある分野で探究を進めます。「必ず学年をまたいでグループをつくります。高校生がリードするとは限らず、柔軟な発想を持つ中学3年生が活動を引っ張ることもあります」と千葉先生。年齢や経験の異なる生徒たちが意見を交わすことで、新しい発想が生まれます。

また、同校が重視しているのが、教室の外に出て学ぶフィールドワークです。以前はインターネットで調べて終わる活動も見られましたが、現在は実際に現地を訪れ、調査やインタビューを行うことを積極的に取り入れています。例えば、浅草で外国人観光客にインタビューを行ったり、ごみの分別を促すポスターについて考えたりと、身近な社会課題に目を向けた活動が展開されています。

さらに、大学との連携によって専門家の知見に触れ、探究を深める機会も設けています。こうした活動は、将来の進路を考えるきっかけにもなります。「自分の好きなことを深く調べる中で、漠然としていた将来の夢が具体的になっていきます」と千葉先生。興味を持った分野を継続して探究することも、新たなテーマに挑戦することもできます。CCは、生徒が社会とのつながりを実感しながら、自分の可能性や将来の進路を発見していく学びとなっています。

探究祭

1年間の学びを発信し、次の挑戦へつなげる

CCの1年間の集大成として開催されるのが「探究祭」です。生徒たちは、自分たちが設定した課題について、調査やフィールドワーク、試行錯誤を重ねてきた成果を発表します。

探究祭の魅力は、単に調べたことを報告するのではなく、自分たちが何を考え、どのように行動し、何を発見したのかを他者に伝えることにあります。発表はグループ単位を基本とし、役割を分担しながら進めます。発表する側と聞く側を交代するなど、生徒一人ひとりが学びの成果を共有できるよう工夫されています。千葉先生は「探究祭での発表経験を、大学の総合型選抜に生かした生徒もいます」と話します。

社会の課題に向き合い、仲間と協力して考え、自分の言葉で伝える。そうした経験は、大学進学だけでなく、その先の人生にもつながる力となるはずです。GCPで多様な価値観や表現方法を学び、CCで自ら問いを立てて行動し、探究祭で成果を発信する。この一連の学びが、生徒たちの発見力、思考力、行動力、探究力、表現力を育てています。

文教ステーション(Bステ)

学校の中で学びを完結!部活動と勉強の両立を支える学習環境


文教大学付属中学校・高等学校では、学習塾と連携する放課後学習支援「文教ステーション(Bステ)」を設置しています。導入から10年以上、学びを支えてきました。塾講師のサポートを受けながら、授業の予習・復習、定期考査や英語検定の対策など、学習状況に応じて取り組めます。

「部活動を終えてから外部の塾に通うのは、生徒にとって大きな負担になります」と千葉先生。部活動は原則週3回とし、学習との両立も重視しています。部活動後も校内で学べるため、移動の負担がありません。

また、中学生向け講習やオンライン学習、自宅から質問できるサポートも整え、学びを継続できます。「学校の勉強を学校の中でしっかり完結できることが大きな魅力です」と千葉先生。

Bステは生徒のニーズや学習環境の変化に合わせて進化を続け、2027年度には大幅なブラッシュアップを予定しています。授業、部活動、Bステの学びが、生徒の充実した6年間を支えています。

おわりに

次の100年へ、生徒が主役となる学校づくり

文教大学付属中学校・高等学校の教育に共通するのは、生徒一人ひとりを学びの主役として尊重する姿勢です。体育祭や文化祭、合唱コンクールでは仲間と力を合わせ、学校生活を創り上げます。GCPでは世界に目を向け、CCでは課題を見つけて行動し、探究祭では学びの成果を発信。経験が主体性と自信を育みます。「学校を自分たちで変えられる」という実感が、次の挑戦を後押しします。

2027年度に創立100周年を迎える同校では、次の100年を見据えた学校づくりが進んでいます。その一つが新制服。ONWARDの協力のもと、UNITED ARROWSの制服を採用。スラックスやスカートに加え、ワイドパンツも選べるなど、一人ひとりの個性を尊重しています。伝統を受け継ぎながら、自ら考え、仲間と協力し、未来を切り拓く力を育てています。

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