学校特集
目黒日本大学中学校高等学校2026
掲載日:2026年5月22日(金)
JR目黒駅から徒歩5分という好立地にあり、活気に満ちた明るい校風と教員の手厚い指導で人気を集める目黒日本大学中学校高等学校。2019年に日本大学準付属校となって以降、志願者数は年々増加しています。生徒の自主性を尊重し、一人ひとりが輝ける場づくりに力を注ぐ同校の取り組みについて、入試広報部主任の天野正貴先生に伺いました。
2025年度から新しい委員会を創設
生徒の「やりたい」意欲に応える
「問題解決力」「進路実現力」「相互理解力」をバランスよく身につけ、社会で活躍できる人材の育成を目指す目黒日本大学中学校高等学校。年間を通して実施される学校行事やイベントの多くは、生徒の自主性を尊重して運営されています。
2025年度からは新しく広報実行委員会、文化祭実行委員会、体育祭実行委員会が立ち上がり、生徒たちが学校づくりに関わる場、活躍する場がさらに広がりました。これらの委員会立ち上げの背景を天野正貴先生は次のように話します。
「本校には、勉強や部活だけでなく、何事に対しても『挑戦してみたい』『やってみたい』という意欲を持った生徒たちがたくさんいます。例えば、イベントなどでお手伝いの募集をかけると、すぐに50~60名の生徒たちが手を挙げてくれますし、単なる補助にとどまらず、生徒が主体的に活動する場面も数多く見られます。今までは、"お手伝いに協力してくれてどうもありがとう"で終わってしまっていたのですが、今後はそうした活動もきちんと生徒の活動記録として残すべきだと考えました。そこで学校に申請を出したところ、新しく委員会として立ち上げることになったのです」(以下、天野正貴先生)
生徒たちからは、「こういう委員会活動をしたかった」「ぜひ委員会に入りたい」という声が多くあがったそうです。天野先生が顧問を務める広報実行委員会には、中学生53名、高校生32名が今年度立候補しました。
「広報実行委員会は、1~2週間に一度くらいの頻度で集まって活動しています。土曜の授業の終了後や日曜に活動する日があっても嫌な顔をせず、いきいきと意欲的に活動に参加してくれる生徒たちの姿には感心しますね。この一年は、年5回実施する学校説明会の運営全般、受験生向けの学校紹介リーフレット(「MEGURU」)の制作、本校のHPで発信するブログの投稿文の作成などを主に行ってきました」
学校説明会で在校生がお手伝いとして参加すること自体は珍しくありませんが、同校の場合は生徒の関わる範囲が多岐にわたっています。校門で来校した親子の出迎え、校内への案内・誘導、受付、資料配布、体育館内の誘導、説明会での司会、プレゼンテーション、個別ブースでの対応など、ほぼすべての場面で生徒たちがそれぞれの役割ごとに活躍しているのです。2025年度から、これらの活動は広報実行委員会メンバーが行っていますが、それ以前は有志の生徒たちで運営されてきました。
「学校説明会で行う生徒のプレゼンテーションは、毎回異なるテーマで実施しています。例えば、5月は中学1年生の受験体験記、10月は中学2年生の探究発表、12月は中学3年生の成長実感というように、回ごとに様々な学年の生徒が登壇します。より多くの生徒に活躍の場を与えられますし、受験を考えるお子様と保護者の方は毎回足を運んでいただいても、きっと新たな発見が得られるはずです」
同校では学校説明会のYou Tubeライブ配信も実施していますが、その際のカメラワークや切り替え演出なども生徒たちの手で行われているそうです。これも、教員の指示ではなく生徒主体で行われている取り組みの一例です。
「最初は、ICT担当の教員が行っていたのですが、あるとき横で見ていたある生徒が『やってみたい』と言い出したので、補助をお願いしたんですね。結局、その生徒は手順や作業を全部マスターしたうえ、卒業する際にそれを後輩に引き継いでくれました。まるで徒弟制度のように(笑)。そうやって、You Tubeライブ配信に必要な操作や技術は、生徒から生徒へと引き継がれて現在に至っています」
ライブ配信動画は、アーカイブも残しており、都合がつかず説明会に来校できなかった受験生や保護者からは好評だといいます。同校では学校説明会のほかに、保護者会や卒業式などでもYou Tubeライブ配信を実施しています。
目黒日大中が大切にする
「ひとりの輝き、ひろがる喜び。」
広報実行委員会は、学校説明会の運営のほかに受験生向けリーフレット「MEGURU」の制作も行っています。天野先生は次のように説明します。
「掲載する内容は、委員会のメンバーでブレストしながら決めました。生徒たち自身が実感している本校の魅力だけでなく、受験生から最も質問が多く挙がる『1日のスケジュール』や『年間のイベントスケジュール』など、スクールライフについて掲載しています。公式HPとはまたひと味違った、生徒目線で見た本校の中身を楽しくご紹介できていると思いますね。今後は、ポータルサイトづくりや制服紹介動画の制作も計画中です」
意欲的な生徒たちにより、活動の輪はどんどん広がっています。2026年度は、生徒会役員とも協働し、目黒区の桜まつり、ゴミ拾い、落書き消しなどといった地域活動への参加も検討しているそうです。
「こうした活動の一つひとつは、生徒にとっては自分の個性や得意分野を見つける、発揮する場となります。そして、活躍した証、成功体験として積み重なっていきます。のちに学校生活を振り返ったときに『自分はこれを頑張った』と思えるものがあるのはとても大事なことです。もちろん、大学進学の際の調査書にも記録として残せます」
広報実行委員会と同じタイミングで新設された文化祭実行委員会、体育祭実行委員会についても同様です。学校は、これらの委員会に加入した生徒に成功体験、活躍の機会を得て成長してほしいと願っています。天野先生は、学校説明会に訪れた受験生たちに対し、こんな言葉をかけているそうです。
「『"なんとなく"で行きたい学校を決めないでね』『目黒日大中に入ったら、何をやりたいか考えてみてね』と伝えるようにしています。部活、行事、勉強などなんでもいいので何かひとつでも具体的にやりたいことが描けていれば、それが学校生活を送るなかでモチベーションになるからです。もし、その子のやりたいことが本校で実現できるものなら、学校は全力で支え、応援します」
そんな学校の姿勢、教員たちの熱意は、「ひとりの輝き、ひろがる喜び。」というコミュニケーションワードにも込められています。
「どんな子にも、魅力や長所="輝き"が必ずあります。それは、周囲の人から『ありがとう』と言ってもらえる要素です。校内でひとりが輝いたら、『ありがとう』がどんどん広がっていく。つまり、喜びが広がっていく――。それを本校では生徒も教員も大事にしていきたい。その"輝き"は、ちょっとした些細なことでもいいのです。例えば、黒板をとてもきれいに消せる生徒がいるとします。それ自体は小さな行いかもしれませんが、教員や他の生徒たちにとって、次の授業を心地よく受けられるとてもありがたい行動です。そうした細やかな心遣いをもった人間は、将来社会に出たときにもきっと感謝される存在になるでしょう。中高6年間で、生徒一人ひとりの"輝き"を見つけてあげたいと思っています」
挑戦と内省を繰り返しながら
自分の可能性、将来を意識
生徒一人ひとりの個性や長所を尊重する姿勢を持つ同校。「目黒日大生として目指すべき姿」については、学校ルーブリックに明確に掲げています。生徒に身につけてもらいたい力、卒業後に活躍していくために必要とされる力を価値観とスキルの計9つにまとめたものです。
中高6年間の学校生活の中で身につけてほしい"価値観"として「共生」、「向上心」、「自尊心」、「社会寄与」、「克己心」。"スキル"として「思考力」、「判断力」、「表現力」、「人間関係力」を挙げています。
「授業の中だけでなく、普段の学校生活、委員会活動、部活動、学校行事など、さまざまな経験を通して生徒たちは成長していきます。その過程で、このルーブリックの価値観とスキルを意識しながら取り組んでいってもらいたいと考えています。本校では、GPSアカデミック(問題解決能力を測定するためのテスト)を通じて、生徒一人ひとりの能力・評価を定期的に測定しています。生徒による自己評価のため、生徒たちは自分の行動や考えを客観的な視点を持って振り返る好機会となっているはずです。6年間での自己成長についてもきっと実感することでしょう」
日々、挑戦と内省を繰り返しながら、前へ前へと進んでいく目黒日大中高の生徒たち。高校卒業時には、きっとどの生徒も目覚ましい成長を遂げていることでしょう。まだ自分の得意分野を見つけられていない、可能性が未知数なお子様にこそ、注目していただきたい学校といえます。毎年、志望者を増やす現在、受験生の保護者からは「もっとクラス数を増やし、受け入れる生徒数を増やしてほしい」という要望をもらうこともあるそうです。しかし、天野先生はきっぱりとこういいます。
「現在は3クラスあり、1クラスは約35名です。ただし令和9年度以降は、さらに手厚い指導を行っていきたいという学校の考えで、1クラス約30名になります。つまり、受け入れる生徒の数は増えるどころか、減ってしまいます。ただ、教員が生徒ときちんと向き合う教育現場を実現するため、限られた教室のスペースを現在よりも効果的に活用するためには譲れない決断です」
そんな同校の熱意あふれる教育姿勢は、進路指導にも表れています。偏差値や大学名だけにとらわれず、「生徒が本当にやりたいことを実現する」「生徒の個性や得意分野を活かす」ための道に進むための進路指導を心がけているのです。
「大学進学は人生のひとつの通過点に過ぎません。だから、大学の偏差値や大学名だけを見て進学先を決めるような"進学指導"はしていません。将来何をやりたいのか、社会に対してどう役立ちたいのか。生徒たちが中高6年間をかけてそれを確実に見つけられるような教育を日頃から目指し、実践しています」
学校生活、行事、進路指導など、あらゆる場面で生徒と真摯に向き合う目黒日本大学中学校高等学校。生徒たちは、学校生活を送るなかで、学力面だけにとどまらない自身の秘めたる能力、可能性に気づくことでしょう。まずは学校説明会に実際に足を運び、その"輝き"を体感してみてはいかがでしょうか。
