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学校特集

城北中学校・高等学校2026

城北が、2027年度入試から「帰国生選抜」「算数選抜」を導入
「情熱を持ち、仲間と共に」を第一に、「生徒を後押しする環境づくり」を全方位で展開する

掲載日:2026年4月25日(土)

1941年の創立以来、「人間形成と大学進学」を建学の精神とし、真の文武両道を貫いてきた男子進学校。「大学進学」とは、大学に進む生徒がまだ少数派だった時代、創立者の儒学者・深井鑑一郎先生が「上級の学校への進学を希望する生徒がいたなら、その志望を遂げさせるのも重要な責務である」と語ったことに由来しています。そして今、社会情勢の変化や大学入試など教育環境の変化が著しいなか、学校教育においても知識や技能にとどまらない学びの重要さが増していますが、これまで4教科選抜のみを行ってきた同校が、2027年度から「帰国生選抜」と「算数選抜」を導入します。そこに至った思いと、同校の学びについて校長の清水団先生にお話を伺いました。

多様な個性が集い、互いに学び合い、高め合う環境を求めて

■「帰国生選抜」と「算数選抜」の概要は?

 生徒が自ら学びたいこと、創造したいことを後押しする環境づくりに尽力し、生徒のチャレンジを全力で支援する同校。新たな入試を導入する目的も同様です。海外経験を持つ生徒や算数に優れた力を持つ生徒が加わることで、刺激し合う角度を増やし、より高め合える豊かな環境づくりのためなのです。
 四半世紀前から4教科選抜を2月1、2、4日の3回実施してきましたが、来年度以降は以下のように変更します。

■2027年度/中学入試要項(予定)  ★は新設

1月5日(火)   帰国生選抜 国語・英語・算数/約20名
            (国語・算数は4教科選抜の国語・算数より少し難度を下げる予定。
             英語は英検2級程度の問題を想定)
 2月1日(月)   4教科選抜(第1回) 国語・算数・社会・理科/約100名
2月1日(月)午後 算数選抜 算数/約30名 (4教科選抜の算数より少し難度を上げる予定)
 2月2日(火)   4教科選抜(第2回) 国語・算数・社会・理科/約130名

※同校ホームページで「帰国生選抜」「算数選抜」のサンプル問題がご覧になれます。


城北_校長の清水団先生
校長の清水団先生

清水校長:「ベースは変わらず4教科選抜です。でも、1学年約280人の中に英語や算数に強みを持つ生徒が50人いることによって、これまでとは違う化学変化が得られるのではないかと。個性の色合いが増えることで、学び合いもこれまで以上に豊かになるのではないかと思っています」

 ちなみに、帰国生選抜で入学した生徒は通常の英語の授業ではなく、ネイティブの先生による取り出し授業が多くなる予定。そして、算数選抜で入学した生徒は4教科選抜で入学した生徒と同様のカリキュラムで学びます。

ICT教育をはじめ、「新しいものを創り出す力」を体現する先生方

■ICT教育の指針は「4つのP」

 生徒の触覚を刺激して、自分の中に潜む興味・関心に気づかせることを最も重視し、一人ひとりのチャレンジを力強く後押しする同校。同校で長年数学の教師を務めてきた清水校長は、15年以上前にICT教育にもいち早く取り組み、数学のみならず各教科でICTを活用する基盤を築きました。
 ICT教育もまた、生徒たちのチャレンジを支えるためのものです。中学棟の1階には、グループ学習やプレゼンテーションに最適化したアクティブ・ラーニング専用教室「iRoom」を設置するほか、各教室や体育館など、すべての学習空間にICT機器が用意されています。「いつでも・どこでも」が可能なのです。

城北_iRoomには、タブレットや4面同時投影設備、討論用ホワイトボードなども完備
iRoomには、タブレットや4面同時投影設備、討論用ホワイトボードなども完備

清水校長:「私自身、数学の板書を中心とする授業に思い悩んでいたのですが、2016年にニューヨークにある私立中高を視察した際、MIT(マサチューセッツ工科大学)のメディアラボを見学する機会に恵まれました。その時、スクラッチの開発者であるミッチェル・レズニック教授に『数学の授業でやりたいことがあるのだが、やらなければいけないこととのバランスはどうしたらいいのだろうか』とぶつけてみたのです。すると、レズニック教授は『やはり、やりたいことが先ではないか』と明確におっしゃいました。『やりたいことをやっていくなかで、やらなければいけないこともきちんと身についていくのではないか』と。我が意を得たりと帰国し(笑)、レズニック教授の考え方をもっと知りたくなって調べてみると、ICT教育には4つのPが大切だとあったのです」

 その「4つのP」とは、「Passion(情熱)」「Peers(仲間)」「Projects(計画)」「Play(実行)」です。つまり、それぞれが情熱を持ち、仲間と共にプロジェクトにチャレンジしていくことで、深い学びに向かえるということ。校長は、それまでのレクチャー形式の授業ではなく、生徒の主体性と情熱、創造性を引き出す形に変えなければと考えたそうです。

清水校長:「『これを使えば、何かが起こるかもしれない』とワクワクするような環境こそが大切だと。ですから、まずは生徒が使ってみたくなるようにデザイン性の優れたものを導入しました。また、ICT機器は強力なコミュニケーションツールでもありますから、時間と場所を超えて仲間を作ってほしいという強い願いもありました」

■生徒も、先生も、共に高みを目指す

城北_同校での6年間は、仲間と共に学び合い高め合う「楽しさと大切さ」を実感する時間
同校での6年間は、仲間と共に学び合い高め合う「楽しさと大切さ」を実感する時間

「本校は生徒一人ひとりの個性を大切にし、互いに学び合い高め合う環境づくりを重視しています。そして教職員もまた、生徒と共に学び励ましながら、共に『高み』を目指していきたい」と語ります。
 この「高み」とは学力だけではなく、多様な価値観を受け入れ、「他者と協働しながら新しいものを創り出す力」を育む教育のあり方です。

清水校長:「これは、時代を超えて必要とされる力ですが、教職員もそのような力を体現し、生徒の前で示す存在でありたいと思っています」

 同校には先生方自身が常に学び、それを教員間でシェアしようとするムードが醸成されています。そして、そのムードは生徒を前にした指導にも投影される。先のICT教育黎明期の校長自身のエピソードを挙げるまでもなく、校長のこの言葉こそが、城北の教育を語るに十分だと実感します。

■卒業生が語る「母校・城北」(要約)

●OB①
 城北の素晴らしいところを二つ紹介すると、一つは先生方の指導力と学内で勉学に取り組む雰囲気です。先生方は生徒の持っている以上の熱量でぶつかってきてくれるため、それに引っ張られて生徒たちの熱量も強まっていくという好循環が生まれます。これは、生徒同士でも同様でした。受験期になっても教室は殺伐とせず、生徒同士が励まし合い、共に高め合っていく雰囲気が醸成されます。
 二つ目は文武両道を実践する環境が整っていることです。学校全体が文武両道を推進する姿勢を持っていることで、自分のキャパシティーを目一杯活用し、成長することができます。そして、当時のその経験が、今の自分を豊かにしてくれていると確信しています。


●OB②
城北_毎年、創意工夫を凝らして大盛況の「城北祭」
毎年、創意工夫を凝らして大盛況の「城北祭」

 現在は小児科医として医療に携わっていますが、その基盤となるものは城北での学びから得たものです。授業が始まる前の「静座」、部活動で仲間と共に流した汗と涙、男子校ならではの活気に満ちた体育祭や文化祭。今でも鮮明に蘇ります。
 私は中3から選抜クラスに進み、高いレベルの仲間たちと共に勉学に励みましたが、お互いを尊重しつつ目標に向かって切磋琢磨する姿勢は、今なお私の個人理念であり、チーム医療において不可欠な要素となっています。城北での素晴らしい仲間や先生方との出会いを通じて、社会人としてのスキルを身につけることができました。城北の卒業生であることを、私は誇りに思っています。

先生方の熱量と、生徒たちの意欲が呼応する

■生成AIとの付き合い方も主体的に考える生徒たち

清水校長:「生成AIのさらなる進化により、人間として何をすべきか、具体的に何をどうしたいのかを、それぞれが問われる時代になります。生成AIが急速に入ってきて、職を奪われるなどいろいろな不安もあるかもしれませんが、私としては、大変なことをAIがやってくれるのであれば、もっと自分のやりたいことができるのではないかと思っています(笑)。つまり、最後に残るのは人間として何がやりたいのかという部分であり、そのためにどう生きていこうかと考えることがさらに大切になると思います」

城北_共に学び、共に高め合ってきた高校生。大学受験も団体戦と捉え、受験期もその姿勢は変わらない
共に学び、共に高め合ってきた高校生。大学受験も団体戦と捉え、受験期もその姿勢は変わらない

 新しい技術を正しく理解し、主体的に活用できるようにすることも同校のICT教育の大きな柱であり、生成AIも積極的に取り入れています。
 文部科学省による、DXハイスクール(ICTを活用した文理横断的・探究的な学びを強化する学校などに、必要な環境整備の経費を支援する)の指定を受けて今年で3年目になりますが、昨年は年間の補助金の半分を高3生全員が「Chat GPT」の有料版を活用することに充てました。生徒たちはとても喜んだそうですが、校長は印象的だったことが二つあったと言います。
 一つは、ある生徒の「テトリスが完成しました!」という言葉でした。生成AIを使ってゲームのテトリスを再現してしまったわけです。これには、校長も大変驚いたそうです。

清水校長:「二つ目は、NHKの取材が入った時に生徒がコメントしたのですが、『僕は医学部を志望していますが、自分がやってきたことを生成AIと対話しながらまとめてみました。結果的にきれいにまとまってはいたのですが、これは本当に自分のことなのかと。もう一度ちゃんと考えなくてはいけないと思いました』とコメントしていたのです。その通りだと思いましたね。生成AIはいろいろやってくれるのですが、それが出てきた時に、自分の作品として世に出すかどうかというフェーズで、いったん踏みとどまって考えているのです。このように、使いながら常に考え続けることは生成AIとの正しい向き合い方だと思います」

「人間形成と大学進学」という建学の精神が蘇ります。
 知識を身につけて見識を深め、仲間と信頼関係を築きながら自分を成長させる。そして、それぞれがリーダーシップとフォロワーシップを発揮し、社会のさまざまな場面で活躍する人へと育っていく。この生徒たちの理想の将来像を遠くに見つめながら、先生方は熱量高く、共に学び合う環境づくりを更新し続けているのです。

清水校長:「これからの学びをさらにどのようにデザインしていくか、私たち自身も楽しみです。そして生徒たちに心から願うのは、生涯学びを継続してほしいということです。こういうことをしたい、こういう課題を解決したいという気持ちを持ち続けていってほしいですね」

■まだまだある、城北の魅力!(抜粋)


城北_緑豊かな環境にある、約4万㎡のキャンパス
緑豊かな環境にある、約4万㎡のキャンパス

(1) 施設が広い!
 11000㎡の人工芝グラウンドは23区内で最大級を誇るほか、ジム並みのトレーニングルームも完備。屋内温水プールもあり、オールシーズン水泳の授業が行われています。ここは、水球を専門に活動する水泳部の拠点 でもあるため水深は1.8mと深く、本格的な競技用プールでもあります。また、普通教室や廊下も通常よりも広く設計されています。


城北_生徒たちがエナジーチャージをする食堂
生徒たちがエナジーチャージをする食堂

(2) 昼時だけではない、食堂は夕方も利用可!
 400席を擁する、中学生から使用できる食堂。昼時だけではなく夕方にも軽食を提供するこの食堂は、生徒 はもちろんのこと、保護者の方にも大好評です。「定食490円」「ラーメン410」円など、育ち盛りの男子のお腹を満たすメニューも豊富。ちなみに、人気なのは味噌ラーメンやカツカレーだそうです。


(3) 仲間との連帯感が強い!
 一般選抜で大学受験をする生徒が約8割を占める同校ですが、年内入試(学校推薦型選抜・総合型選抜)を終えた生徒が、一般選抜の受験を控える仲間と一緒に勉強し、教え合う姿が毎年よく見られます。以前、地方 の国立大学の二次試験を受けることになった生徒に、前日まで付き添って一緒に勉強し、当日彼には内緒で 現地まで応援に駆けつけた仲間たちもいたそうです。

(4) やる時はやる! 高3の勉強合宿
 長期休暇に、高3生は長野県にある「大町山荘」で勉強合宿を実施(希望制/2期間設定)。日程は9泊10日で計100時間以上。帯同した先生は質問には応えますが、完全に自学自習形式で行われます。


城北_ヴァイオリンの授業。最初はギーコギーコとしか鳴らないのに、アンサンブルを聴かせるまでに
ヴァイオリンの授業。最初はギーコギーコとしか鳴らないのに、アンサンブルを聴かせるまでに

(5) 多彩な学びがたくさん!
・中3の音楽の授業では週に1時間「ヴァイオリン実技」があり、3学期には発表会を実施。クラスごとに課題曲と自由曲を披露するのですが、「1年足らずなのに想像以上に上手なんですよ」(清水校長)。ちなみに、高1から芸術選択で音楽を選択した生徒はヴァイオリンを継続します。
・順天堂大学との高大連携も実施していますが、同大は指定校推薦の入試枠は設けていません。つまり、これも実際に足を運んで現場の声を聞くなど、リアルを見て知る機会を設け、生徒が自分の興味や関心を広げてチャレンジする裾野を広げるためなのです。
・オリジナルのプログラムで展開するグローバル教育も充実。毎学期の期末試験の後に、3日間を使って行う「イングリッシュシャワー」(中1〜高1)、オーストラリア語学研修(中3〜高校1)、アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドへの3カ月間のターム留学(高1希望者)などです。


城北_部活動は、同校の教育の柱の一つだ
部活動は、同校の教育の柱の一つだ

(6) 部活動の仲間は、かけがえのない生涯の友に!
 社会人になり、親になっても、部活仲間と友好を深める卒業生が多い城北。中高合わせて、部活数は計47種。「部活動は、基本的に自分の好きなことをやるわけですが、他者との関係など、そこで培われるものには大きな意味合いがありますので、学校生活の中で大事にしてほしいことの一つです」(校長)

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